退職金は経営の根幹に関わる大きな問題です。退職金問題を放置していると
 資金繰りを圧迫させることもあり、できるだけ早い対処が必要です。

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退職金の由来

 ワンポイントチェック
退職金の性格。
退職金の性格として、@のれんわけA功労報償説B賃金後払い説C生活保障説があると言われています。元々、退職金はのれんわけから始まったと言われていますが、時代とともにA〜Cの意味合いが強くなってきました。また、高度経済成長からバブル期にかけては、優秀な人材を引き止める意味もあって、長期勤続者に有利な退職金カーブ(基本給連動型制度)が設計されていったのです。しかし今はそれが企業経営の根幹を揺さぶる大きな問題となってきました。
 

退職金−退職金制度が抱える大きな問題点(制度)−


 退職金制度の問題点を考えるとき、大きく2つに分けて考える必要があります。
ひとつは、制度(計算方法)上での問題点で、もう一つは準備方法上での問題点です。
まず、制度(計算方法)上での問題点はどんなものでしょうか?
@賃金の高騰
 多く見られる計算方法は、退職時賃金(基本給)×勤続年数による係数となっていま
す。この方法は、長く勤めれば勤めるほど退職金額がより有利になるため、人材確保が
難しい時代には労働者を引き止めるために有効に機能していました。しかしバブル期、
古くは高度経済成長期における賃金の高騰により、算定基礎の一つである賃金が相当高
くなっていることがあります。
制度設計時には退職時賃金を30万円としてそれに係数、たとえば30ヶ月を乗じると
900万円の定年退職金の支払いを考えられていたかもしれません。しかし、賃金高騰
により退職時賃金が50万円に上がっていれば、1,500万円の支払いとなるのです。
A勤続年数の長期化
 厚生労働省の賃金構造基本統計によると、勤続年数は年々長期化しています。とくに
55歳から60歳にかけた世代の長期化が目立ちます。定年年齢が55歳から60歳に
延長されたことと、就職難のために中高齢者が自ら退職することが、以前にくらべ少な
くなってきているのではないでしょうか?今までは自己都合退職による勤続年数の短い
、かつ係数の低い退職金の支払いだったかもしれませんが、これからは本格的な定年退
職金の支払いが増えることになります。
B団塊の世代
 団塊の世代に属する労働者は今何歳かご存知ですか?最初の人たちはすでに58歳、
つまり定年退職ゾーンに入ってきているのです。勤続年数の長期化と併せて、今までに
経験したことのない多額の退職金の支払いが予想されます。
このように、算定基礎となる賃金の高騰、勤続年数の長期化により一人当たりの退職金
水準は社長さんが考えられているより高くなっている可能性があります。さらに、退職
者数も今後増えることが予想されるため、総支払額は相当増える可能性があります。

⇒退職金制度が抱える大きな問題点(準備方法)

退職金の性格には「のれんわけ」「功労報奨説」「賃金後払説」「生活保障説」の4つがあると言われています。特に功労報奨、賃金後払の観点から設計された長期勤続者優遇の退職金制度は一定の成果を果たしてきました。

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